その官能的ともいえるなイタリアンデザイン、上質な空間、刺激的なパフォーマンス、優れた安全性や環境性能。そのすべてがGiuliettaの名にふさわしく、優美な魅力に満ちている
今日は、このジュリエッタで都内を駈けてみた。乗り込んでみると「軽快」をコンセプトにデザインされたというインテリアは、素材感を生かしたシンプルなラインで構成され、このあたりのシックな雰囲気は、イタリア車ならではの色合いと質感が乗車時の心を落ち着けてくれるようだ。
今回の右ハンドル仕様車は、フットペダルの配置がとってもフィットしてシートの座り心地と合わせて長時間のドライブにも快適そうだ。
店主にイタリア車を見つかってしまったので、「今日は、これを持っていきなよ」と薦められたのが、イタリアのトスカーノ・クラシコ。
「イタリア親爺を気どるなら欠かせないアイテムだぜ。」とケンタッキー葉を使用したドライシガーでも珍しいトルペドの純イタリア産、葉巻だそうだ。
初代のアルファロメオ・ジュリエッタ(Alfa Romeo Giulietta)は、1954年から1965年まで、その後、1977年から1985年まで製造された。
第二次世界大戦後に登場したのは、ベルトーネがデザインした2ドアクーペの「ジュリエッタ・スプリント」で、翌1955年にベルリーナ(4ドアセダン)と、ピニンファリーナがデザイン・車体製造を行ったスパイダー登場した。
アルミ合金製1290cc DOHCのエンジンは、54馬力に過ぎなかったが、後に大規模なマイナーチェンジが加えられ、更なるチューンナップが可能となり、1960年に追加された「SS」(Sprint Speciale) 「SZ」(Sprint Zagato) などのスポーツモデルでは100馬力までチューンナップされた。
ジュリエッタは、スポーツカーとして大成功を収め、1963年にはジュリア(105系)に発展するが、スパイダーやスプリントはジュリアに改名され、その後、1600ccエンジンが与えられて、1965年まで継続生産された。
ジュリア系は初代ジュリエッタ以上に成功し、1970年代後半まで生産され、1976年にアルフェッタGT1.6にバトンタッチした。その翌1977年、ベルリーナ系が同じくアルフェッタベースにモデルチェンジされた際に与えられた名称が、14年ぶりの二代目「ジュリエッタ」であった。
この二代目はイタリア本国では「Alfa Romeo Giulietta Nuova」、あるいは116系として区別され、1357cc 95馬力、1600cc 109馬力の二種類が用意された。
ボディに入念な防錆処理が施し、上質な内外装の仕上げが、評判になった。
1979年には、この時代にふさわしい1779cc 122馬力、1980年には、さらに1962cc 130馬力が登場、アルフェッタと同格でよりスポーティなモデルが誕生している。
2009年12月2日、147の後継車両としてネーミングを復活させることを発表し、2010年のジュネーブショーでワールドプレミア後、5月よりイタリアで発売を開始。
日本国内では2012年2月より発売が、開始され、当初は50台限定の「アルフィスティ」を除き、全車右ハンドルのみの設定だったが、同年8月にこだわりの左ハンドル車も販売される。
ピニンファリーナに在籍していた現フィアットグループのデザインディレクター、ロレンツォ・ラマチョッティが統括するアルファスタイリングセンターによるデザインで、この伝説の一台が、蘇った。
ジュリエッタのプラットフォームは新たに開発されたもので、優れたロードホールディングと俊敏性に加えてさらに快適さを実現し、高度な安全性をも備えている。高剛性のシャシ、フロントの進化型マクファーソンストラット、リアのマルチリンクの各部にアルミを多用したサスペンション、デュアルピニオン式ギアボックスに電動パワーアシストを採用したステアリングなどによって実現されている。
この日は、都内を西から東へと駆り立てて都心の渋滞に掴まることもなく快適なドライビングを楽しむことができた。
直列4気筒DOHC1.4リッター直噴ターボエンジンに6速デュアルクラッチAT「アルファTCT」を組み合わせた、ベーシックな「スプリント」と上級の「コンペティツィオーネ」、伝統の1,750ccの直噴ターボエンジン+6速MTの「クアドリフォリオ ヴェルデ」という3タイプ。
2013/01/19 記事ID:11 12144PV